●06/12/31 今年も終わりですね。 復刊やら新刊やら、いまだ水面下の動きも含め、なんだか色々あった一年でしたが、ここ数年の底辺生活ぶりを考えると、ずいぶん充実した年となりました。 これも、ひとえに皆さんのお陰でございます。 本当にありがとうございました。 また来年もよろしくお願いします。 では。よいお年を。 ●06/12/28 復刊「八の弓、死鳥の矢」のあとがきに四苦八苦しながら、唐突に身悶える。昔のことを思い出したのだ。 こんな僕にも、あとがきに憧れていた頃がある。ザ・スニーカーの小説コンテストに投稿する前、富士見ファンタジアの賞に送ろうと思っていたときだ。 序章を書いただけで挫折したその長編は、なぜか、あとがきが書き上がっていた。賞をとる気でいたらしい(いや、仮にもプロを目指そうというのだからその気概は必要だとは思うが)。 「初めまして」から始まって、「また次作でお会いしましょう」で終わるような文章だったはずだ。まったく恥ずかしい奴である。 というか、いま書きながらいたたまれなくなっている。なんで、自分のサイトで羞恥プレイをせにゃならんのだ。俺は。 ●06/12/25 しまった。 年賀状を、まだ書いていないことに気づいた。それどころじゃない、ともいえるのだが。 しかし地方在住のうえに、出版社のパーティなどにも行かず(というか招待もされず)、普段から会うような作家の知り合いも皆無という引きこもり予備軍みたいな奴なので、せめて年始の挨拶だけでも人並みにやって生存証明としなければならない。 なあに。私には強い味方がついているのだ。いでよ文明の利器! カラープリンター! ……。どーやって使うんだっけ? これ。 ●06/12/21 さて。中央公論新社より「曙光の誓い」発売中。 本の折り返しにも書きましたが、いままでの作風とは毛色が違うので、どんな反響があるかちょっとわくわくしとります。 ●06/12/13 年々、文字を追うのが辛くなってきたし、ちょうど年末セールが始まっていたので、良い機会だと眼鏡を作ってきた。 で、その過程で生まれて初めて眼科の診察を受けたのだが。あらびっくり。両眼とも乱視という診断。 「急に乱視とかなるもんなんですか?」 と、センセイに訊いたら 「いや、あなたの場合は元々乱視だったんです。これまでは自力で瞳孔を収縮させピントを合わせてたんですよ。その力が衰えたので見えにくくなったんです」とのこと。 ようするに、年のせい、だ。 ヘコむ。 ●06/12/7 お待たせしました。 中央公論新社のCノベルファンタジアから12月20日に「曙光の誓い」が出ます。内容は、いままでとうって変わって直球勝負の冒険活劇。「燃え」な小説。 挿絵は金田榮路先生です。 あわせてご期待ください。 年末でなにかと物いりな時節ではありますが(笑)、どうぞ、よろしくお願いします。 ●06/12/4 コレクターってのは世の中にたくさんいるが、なんでも個人の蔵書における世界一の人は150万冊も持ってるそうだ。アメリカ人である。 などと、ちょっとした豆知識を披露してみる。 いや「すごいなあ」と思ったので。 ●06/11/26 ヴァイオリンの音色が好きらしい。 クライスラーという人のCDを聞いて、どうもそんな気がしてきた。いや、もしかすると、この人が凄いだけなのかもしれないが、いかんせん素人なのでよくわからない。 詳しい方。ヴァイオリンのオススメCDなどありましたら教えてください。 ところで。 このクライスラーという人は当初、自分でつくった曲を「古い楽譜を見つけた」といっては、他人のものとして演奏していたらしい。 あぁ。なんとなくわかる。その気持ち。 ●06/11/13 「てんのくぎをうちにいったはりっこ」という絵本がある。 これがもう、凄いスペクタクル巨編なのだ。おじさん、このあいだ読んで大興奮。 天を支える釘が抜けかかり、世界の危機が訪れる。 それをハリネズミの少年「はりっこ」が、今は亡きクマの親方が代々受け継いでいたハンマーを片手に、森の狼と7つの山と谷を越えていく。 目指すは天にかかる梯子。 これを登り切ったところに、天を支える釘(北極星)がある。しかし、その根元には火を吹く蛇の怪物。果たしてはりっこは無事、天の釘を打つことができるのか? という内容。 もちろんページ数に限界のある絵本なので、説明の省かれた部分は多々あって、例えば、はりっこは亡き親方クマの奥さんに育てられているのだが、その詳しい理由は書かれていない。7つの山と谷を抜けたことも「越えた」と一文があるだけで、過程の描写はない。蛇の怪物が、なぜそこにいるのか説明はない。などなど。 でも、それらを補っていけば、かなり重層的な物語になるのだ。そもそも、そこを想像しながら読むタイプの絵本であろう。これは。 「時間制限もの」というのが、また良い。早く目的地にたどり着かないと、天が落ちて、世界が潰れてしまう。このドキドキ感! そして冒険と活劇! 子供向けアニメ映画にちょうどいいと思うのですが。 誰か挑戦してくれないかなあ。 ●06/11/7 お灸を据えてみた。 いや、自分や他人に罰を与えたわけでなく。 本物のお灸である。なぜか家の薬箱にあったのだ。ツボの上に貼って、もぐさに火をつけるタイプのやつ。 説明書に肩こりのツボが三つ示されていたので、すべて試してみることにした。肩と背中と肘の内側。ツボの名称だと肩井と身柱と曲池。 これら図で示されている付近を指で触って、痛みやしこりのあるところを探せと説明書にあったのだが。 こういうとき、ちょっとドキドキしてしまうのは、やはり「北斗の拳」の連載をリアルタイムで読んでいた世代だからなのでしょうか。 ヘンなところを押して「あべし」とか「ひでぶ」とか爆発する自分を想像をしてしまうのだ。ちなみに、なかなかツボが見つからないときは「んん〜? 間違ったかな〜?」とアミバ様になる。 幸い経絡秘孔を突くこともなく探り当ててお灸初体験。 終わったら体が数時間ポカポカしていたのは驚きだった。素人が適当にやってこれだから、プロの技はさぞ凄かろう。一度、ちゃんと鍼灸院に行ってみよう。 ●06/11/2 ふと思いついた、アンパン○ンの新キャラ。 「しょくぱん○ん・ぐれーと」 顔が焼きたての食パンまるごと。 前後に激長。 ●06/10/31 20代の後半ぐらいから首や肩が凝るようになってきた。 精神的なものもあるのか、原稿につまってパソコン画面とにらめっこになったときなど、上を向くことができなくなったりする。特に酷いと頭痛まで引き起こすから厄介だ。 オカルト好きな人はこういう状況を聞くと、「何か憑いてる」なんて言うかもしれないが、どうせ憑くなら場所(福岡県在住)と職業を考慮して、菅原道真あたりを希望している。 色々な意味で凄いことになると期待しているんだけどなあ。 ●06/10/29 ゆれゆれ。 いや、12月に出す中公の原稿のゲラを直していたのだが。 その、表記ゆれ。 (注:ようするに、書き方に統一がないわけです。「言う」「いう」とか「落ち着く」「落ちつく」とか) もちろん、理由があってやってる部分もある。文脈上の印象とか。前後の字面の兼ね合いとか。僕なりに。でも、単純に間違えているところもあり、それを、ひとつひとつチェックしていく。 筆が遅いので先に進むことを優先するあまり、表記のことは二の次にしていたのだが。これが、もう。多い。笑うしかないほどに。 いちばん笑ったのが「じゅうぶん」という言葉。 作中に10回使っているのだが、「十分」と「充分」を5回ずつ等分に使っていた。 なにやってんだか。 ●06/10/26 このあいだ書いた替え刃の話。 ある人に教えて貰ったのだが、なんと、いまだに売ってるらしい。調べてみたら製造元のサイトにも、楽天市場などでもたしかにあった。 しかし、そのわりに僕の近所では売ってるところを、ここ数年、見たことがない。 理由を考えてみた。 その1。すでに売り切れていた。 その2。僕が見落としているだけ。 その3。売れないので入荷してない。 その4。それどころか発売もされてない。 その5。わはははは。ど〜も、ドッキリでしたぁ。 前と同じネタを使ってみたが、思ってた以上に面白くないので今後は自重しようと思う。 ●06/10/22 いつも、入浴中に髭を剃る。石鹸をつけて、ぞりぞりやるのだ。シェーバーは独り暮らしを始めたときから使っているので、かれこれ15年になるだろうか。特に良い品を使っているわけではない。むしろ安い。だから買った。 カミソリというのは使い続けると刃がなまる。よって「替え刃」というやつを用意しておくわけだが、これが、今日とうとう最後になった。新しいものは、ない。 売ってないのだ。 同じ会社の商品は、この15年で何度もモデルチェンジしている。自分の使っているやつに合う替え刃は、すでに店頭から姿を消してしまった。いま使っているのは、数年前に買いだめしたものだ。在庫処分品である。 安いだけあってシンプルな作りで、でも、だからこそ頑丈なカミソリだった。なにしろ壊れることなく15年も使えたのだから。手にも馴染んでいる。おそらく、僕が持っている道具類でいちばん付き合いが長い。そう思うと、ちょっと寂しい気がしてきた。 そんなわけで、どこかに売ってませんかね? Gillette Actas Plus の替え刃。 ●06/10/17 復刊「野を馳せる風のごとく」 ソフトバンクGA文庫で発売中です。 ……たぶん。 いや、「買いました」という有り難いメールも頂戴しているのだが、僕自身は、まだ書店に並んでいる姿を見ていない。 昨日、福岡一の繁華街・天神に行く用事があったので、ついでに書店で確認したのだが発見できなかった。ちなみにGA文庫自体は、ちゃんとある。 帰宅してから理由を考えてみた。 その1。すでに売り切れていた。 その2。僕が見落としているだけ。 その3。売れないので入荷してない。 その4。それどころか出版もされてない。 その5。わはははは。ど〜も、ドッキリでしたぁ。 なぜかヘンな汗が出てきたので、このへんで止める。 ●06/10/14 自分が「ツンデレ萌え」だと指摘されたときの衝撃といったら。 友人が言い出したのである。萌えというものには無縁だと思っていたので驚いた。 言葉の意味を把握しきれていないのだが、たしかに「ツン」としていた女性や女の子が、「デレ」っとなる瞬間は嫌いじゃない。 でも、そういうキャラが好きなわけでもないのだ。そういうシーンが好きなだけなのである。そもそも僕はキャラクターに萌えられない。 いや、まて。「快傑ズバット」の早川健には萌える。あれは、燃える、か? まあいいや。ともかく、私はツンデレキャラ萌えではない。ツンデレシーン萌えなのである。 というか、「萌え」なんて単語を連発する日が来るとはおもわなかった。 そんなわけですので、今後は、そこんところを踏まえつつ拙著を読んでいただけると、新たな発見があるかもしれません。 ●06/10/10 クラシックのCDを買って、家でさっそく聴いてみたら、これがメチャクチャ速い。CDなのに回転数を間違えたかと思うほど。ビデオなら3倍速再生みたいな勢い。 指揮者によって曲の印象が変わるとはいえ、これはかなりの珍盤。 「わー、なんだこれ!!」 と、ビックリしたところで目が覚めた。 夢の話です。 いや、音楽の夢なんて生まれて初めてなのだ。 妙に嬉しくて書いてみた。 ●06/10/7 ソフトバンクのGA文庫から、復刊「野を馳せる風のごとく」の著者見本が送られてきた。ページをめくりながら複雑な感慨がわく。 色々あった10年だった。しかも、ほぼ下り坂の記憶だし。 改めて、これまで応援して下さった皆様に感謝いたします。 僕が人並みにメシを食えるのは、ひとえに皆様のおかげです。 本当にありがとうございました。 できれば、今後ともよろしくお願いします。 ●06/10/5 絵が描けたらなあ、と嘆息することがある。 物語のネタを思いつくけれど、どう考えても漫画向きだったりしてボツにするときがあるのだ。いちおうアプローチを変えれば小説でも可能な場合があるので、ネタとして頭の隅には置いておくのだが。 しかし「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、方法論を考えているうち、思いついたときの勢いを削いでしまっている場合がある。まあ、それでも形になる可能性を秘めているだけマシだ。悲しいのは、ごく単純に「絵」としてのイメージが生まれたときである。永久に、形になることがない。 絵が描けたらなあ。 ●06/10/1 クラシックを聴き始めた。 これまでは摘み食い程度だったし、なんというか「多少は聴いておかないとなあ」という、一種の見栄みたいなものが先走っていたのだ。 ところが最近、不意に面白くなった。齢35にしてようやく耳と脳が受け入れ態勢を整えたらしい。 こういうときは手当たり次第に聴くにかぎる。CDを買い漁っては金が続かないので図書館から借りてくるのだが。 ちなみに選曲は勘。気に入れば、期限一杯まで阿呆のように繰り返し再生。気に入らなければ、即返却。音楽の素養が皆無だから、単純に好き嫌いだけ。 で。「この感覚、どこかで味わったな」と思っていたのだが、ついさっき思い出した。小説を読む面白さを知った中学生のときと同じなのだ。 いま、意外と幸せな時期なのかもしれません。 ●06/9/28 数日前に「雑記」の項を作ってみました。ひと言の保管庫だと思ってください。 いままで「どうせ消すから」といった軽いノリでしたが、今後はそうも言ってられません。少しばかり緊張感があります。というか、緊張感があるぐらいで丁度いいですね。僕の場合は。 これといって心境の変化があったわけではないので、書くことは、今まで通り他愛のないことです。 漫然とご覧いただければ。 ●06/9/22 15日に福岡へ帰っていたのですがそのまま風邪をひいて放置しておりました。すみません。 まさか台風であれほど急激に寒くなるとは。油断した。 さて。上京の結果をお知らせいたします。 まず、中央公論新社のC・NOVELSファンタジア。 12月刊行を予定に、目下、最後の修正に入っております。 これは1冊完結の作品。 その後に、刊行時期は未定ですが別のシリーズが5冊続きます。 次に。 なんと、角川スニーカー文庫で出していた「大陸物」をソフトバンククリエイティブのGA文庫で復刊していただけることになりました。 夢のようです。当人が、いまだに微妙に信じてません。 実物見ても信じないかも。 冗談はさておき。 予定では、10月15日発売分で第1弾復刊「野を馳せる風のごとく」その後、刊行時期はまだ決まってませんが「八の弓、死鳥の矢」「大陸の嵐」と続きます。 全部、文庫サイズです。 よって「戦塵外史」というシリーズタイトルがつくことになりました。 イラストは米田仁士先生から廣岡政樹先生へと移ります。 ちなみに「八の弓〜」は新作1編書き下ろしが付きます。 アノ人の話。 すでに脱稿しているので、そのへんはご安心を。 ところで。 お問い合わせの多い未収録作品等の出版なんですが。 有り体に申し上げますと復刊3冊の実績にかかっております。 売れれば、出ます。 売れなければ、出ません。 シビアな世界なのでどちらに転んでも、そこんところは汲んでやって下さい。 そのほか質問等ありましたらお手数ですがメールをお願いします。 この場でよろしければ答えします。 |
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