● 制作悲話 ●

書 籍

「野を馳せる風のごとく」

 読者様の指摘で発覚したのだが、208ページに間違いがある。
 さらに告白すると、最終行にも間違いがある。
 書き直したいが再版されないと無理であり、つまりは永久に無理であろう。
 ちなみに見本として貰った本は、奥付の名前が、

 「花田一二三」

 であった(これは出版前に修正済)。
 私は、一三六だ。イサムである。
 ヒフミでも、イサロクでも、ましてやイソロクでもないことを、ここで改めて念を押しておきたい。

 そんな数々のミスもひっくるめて、記念すべき処女長編である。

■「八の弓、死鳥の矢」(短編集)
■「大陸の嵐」

「レイジング・ブレード1 東京九龍城」

 世の中には
 「好き勝手にやらせたほうが面白い作品を作る奴」と
 「がんじがらめにしたほうが面白い作品を作る奴」がいる。
 私はどうやら後者らしい。
 好みの展開、設定、キャラクター。
 すべてぶちこんだら、見事にコケた。
 ある意味で問題作。
 自分の好みだけで作家商売はできないという、よい見本である。
(せめて、書き上げた2巻目は何らかの形にしたいものです)

■「農夫の剣」(魔法の王国)

雑 誌 掲 載

「八の弓、死鳥の矢」

 ネタ作りから書きおえるまで約6時間という、超速の作業。
 まるで詐欺である。
 それまで、こんなスピードで執筆したことはなく、これからも二度とあるまい。
 若さとは偉大である。
 体力の衰えを痛感する作品。

「ルクソール退却戦」

 デビューが決まって当時の編集長から短編執筆の指示。
 たしか水軍の軍師の話を書いたはずである。
 その原稿自体はボツになったが
 「この主人公で続けて短編を書いてみてよ。50枚前後で」
 と言われ
 「はい」と威勢のいい返事をして、書き上げたのが本作。

 原稿70枚超。しかも主人公、別人。

 それでも編集長からは寛大にも
 「それじゃ、この主人公でシリーズをやってみようよ」
 と、ありがたいお言葉をかけていただく。
 「はい」と返事をして書き上げたのは次の「架橋」という作品。
 原稿枚数は守ったが
 やっぱり主人公は別人。

 以後、「同一主人公で」という話はカケラも出てこなくなった。
 大陸モノのスタイルを決めた作品であるが
 それが良かったのか悪かったのか、私には未だにわからない。

■「架橋」
■「いちばん長い夜」
■「導く女」
■「工房小話」

「轍の記」

 当時の編集長が、こう言った。

 「花田くん、タイトル付けるの下手だよね」

 すっごいストレート。
 そのうえ、豪速球。
 しかも、デッドボール。

「ジェラルスタンの策士」

 最初は前後編のつもりだった。
 「まだ早い」という編集長のひと言で渋々1本にまとめてみたら
 掲載号の人気投票で2位という結果に。
 編集者の言うことは聞いておけ、という教訓に満ちた作品。

「奇談ナフスパラスト」

 何故に、こんなわからんちんのタイトルにしたのか。
 理解に苦しむ。 

 「短編集になって、目次をひらいたときの見栄え」

 という、しょうもないことを考えていた記憶が、おぼろげに残っている。

 しかしそれでも、何故、このタイトルなのか。
 「女人像奇談」でいいはずだ。
 掲載誌をお持ちの方がおられたら、お手数ですが書き直しておいて下さい。

■「豪兵伝」
■「人斬り」

「最後の仕事」

 危うく、本当に「最後の仕事」になりかけた。


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